企業ブランディングの必要性

企業の特徴を認識させるブランディング

イメージを付加する

近年の企業活動の中で「ブランディング」という言葉を耳にすることが多くなってきました。ブランディングとは企業のイメージを他のイメージと合わせて認識してもらうことを意味します。ただ単に企業名を覚えてもらうだけではなく「環境に優しい」とか「長く使える」といったような特定のイメージとともに企業名を覚えてもらうのです。

たとえば、A社とB社が同時に商品を発売したとします。どちらも軽くて丈夫という性能を持っています。A社もB社も宣伝活動を行いますが、A社のほうはただ「軽くて丈夫」という点をアピールしたのに対し、B社は「最先端の素材を使い、軽くて丈夫」という点で売り込みます。消費者の印象に残るのは当然、B社のほうですよね。

B社は、この商品に限らず、すべての商品において「最先端」というキーワードを掲げることもできます。すると、いつしか消費者は「最先端のものがほしければB社の商品を選ぼう」という判断をしていくようになります。実際には同じような性能の商品でも、性能+アルファのイメージが付け加えられていることにより、消費者に安心感や信頼を与えることができるのです。これが企業ブランディングの力です。

本当に強いブランドのブランディング

明確な形が見えないブランディングは、本当に必要なのだろうか?という不安にかられがちです。なぜならば、意識的にブランディングをしていったとしても、ブランディングの効果が出てくるのはかなり後になってからという場合が多いからです。

ブランディングを行ってから1年後や2年後にぼんやりと「売り上げが伸び続けている」というような実感が湧くケースも少なくありません。継続的に特定のキーワードを使用したメッセージやイメージを打ち出していくマーケティングを続けるのは、並大抵のことではありません。

しかし実は、ブランディングに成功している企業のほとんどは、直接的なブランディングのキーワードは言っていない場合が多いです。本当に強いブランドというのは、自社の強みを十分に理解し、一貫性を持たせた商品を作ることによって、自然とブランディングが完成しているものです。